これは、ある脂性肌で悩んでいるある女性の一日です。
あなたも彼女と同じように、一番に洗顔のことを考える朝を迎えているのかもしれません。
でも、ちょっと考えてみてください。

もし、これまで一生懸命洗顔をしてきたのに、
脂性肌がいっこうに治らないのなら、これまでしていた洗顔方法が、
あなたの脂性肌を悪化させていたのかもしれません。

少し私の話を聞いてください。

実は私も「脂性肌の改善方法には洗顔が有効だ」と、思っていました。

でも、自分が化粧品メーカーとして独立して、
化粧品や肌について真剣に学ぶうちに、
ただ洗顔をすることは、脂性肌の改善にはつながらないのだと気付きました。
そのときは、かなり驚きました。

あなたも、今の私の話を聞いて、
「そんなわけないじゃない!洗顔は重要でしょ!」とお思いでしょう。

あなたがそう思うのは当然です。
毎日流れるテレビのCMや、雑誌を見ていると、
皮脂やニキビで悩んでいる人が、 たっぷりの泡で洗顔をすると、
たちまちツルツル、さらさらのキレイな肌になりますよね。

そういう映像を見ていると、「洗顔さえすれば、脂性肌は治るものだ」と思うのは、
当たり前のことなのです。

化粧品業界は、内側から見ると、こんな「偏った情報」でいっぱいです。
例えば、少し前に「指定成分は体に悪い」という情報が世間に広がりました 。

おかげで、「指定成分無配合」と謳った化粧品がたくさん売れました。

実際には、表示指定成分の中には、安全性の高い成分もたくさんあります。

このカラクリがおわかりになりますか?

「指定成分は悪だ」という誤った情報でも、テレビや広告で何度も見聞きしていると
人は、なんとなく正しい情報のように思いこんでしまいます。

そんな状況を作った上で、「指定成分無配合」の化粧品を販売するのです。
すると、「無配合」というだけで、お客様は「安全だ」と誤解してくれます。

これが、簡単に商品を売るために、化粧品業界がよく使う手法です。

「脂性肌は洗顔をすれば治る」というのも、
化粧品業界がわざと作った偏った情報です。

実際、私やあなたを含め、ほとんどの人が、これまでずっと
「皮脂が出れば、洗えばいい」と無条件に信じてきました。

「じゃあ、これまで洗顔をしていた努力は全部無駄だったのか・・・」
と落ち込む必要はありません。

今よりほんの少し正しいスキンケアを知ることで、
これまでの努力よりもずっと簡単に、ずっと効果的に、脂性肌を改善することができるのです。

だから、脂性肌で悩んでいる方に、正しい知識や情報をお伝えすることを目的に
このサイトをつくりました。

なぜ私がそんなことをするかというと、私は敏感肌の上に、乾燥肌です。
だから、私と同じ悩みを持つ方の力になれるような化粧品を作り、販売をしています。
ところが、最近はそんな私に、私とは異なる肌質である脂性肌の方から
相談いただくことがとても多くなりました。

先ほども言いましたが、化粧品業界は偏った情報でいっぱいです。
ですから、「少しでも正しい情報を」と私を頼ってきてくれているのだと思います。

男の私でも肌のトラブルはツライものでしたから、女性ならなおさらのことでしょう。
肌質は違えど、その悩む気持ちは私にはよく分かります。
ですから、少しでも役に立つのなら、という思いで情報を発信することにしました。

これからお話する情報は、あなたのこれまでの常識とは違っているかもしれません。
でも、ここで今、私の話を読んでいるあなたには、きっと役立つ情報だと信じています。

少し長いですが、正しいスキンケアを知っていただくため、ぜひお読みください。
そして、情報を手に入れたあなたは自分のお肌を守るため、
これからどうすればいいか判断する材料にしてください。

一般的に脂性肌の人は皮脂が気になるとまず真っ先に洗顔を始めます。

これは、先ほどお話したように世間にあふれる広告のせいで、「脂性肌といえば洗顔!」というイメージが、いつの間にか刷り込まれているからです。

洗顔料で顔を洗うと、直後はスッキリして、皮脂もなくなりサラサラの顔に戻ります。
でも、そのサラサラは長く続きません。
朝、洗顔をしてサラサラになっても、昼になるとまた皮脂がでてきます。

すると、ほとんどの人は「もっと皮脂を取らなくちゃ!」
「この洗顔料はマイルドすぎるから、脂性肌は治らないんだ」

 

そんなふうに考えて、どんどん洗浄力の強い洗顔料を使い始めます。

例えば 「脂性肌用」「オイリー肌用」「皮脂が気になる人に」というようなフレーズの書かれた洗顔料のことです。あとは 固形の石けんも、そうです。

このような洗浄力の強い洗顔料を使うと、洗い上がりが「キュッキュッ」として、いかにも「洗った!」という爽快感があります。ベタベタしていた皮脂がすっきりなくなって、とても気持ちがいいです。

でも、 「使い心地が気持ちいいこと」が、「肌にとっていいこと」とは限りません。

(これは洗顔料に限った話ではありません。
たとえば、脂性肌の方がよく使う化粧品にも「肌の気持ちよさ」と「肌へのよさ」がアベコベになっていることがあります。
これについては、あとで詳しくお話します)

洗顔料についていうと、洗浄力が強いと、汚れだけでなく肌に必要な皮脂まで取りのぞいてしまいます。
これが問題なのです。

「皮脂」は、ベタベタして目立ったり、にきびや毛穴汚れの原因にもなるので、今ではすっかり嫌われ者になってしまいました。

でも実は、一定の量の皮脂には、健やかな肌を保つためにとても大切な働きがあります。
肌の表面でフタのような役割をして水分の蒸発を防いだり、 外界からの刺激から肌を守るという働きです。

だから、皮脂を取り除いてしまうと、無防備になった肌は乾燥して、外的刺激に弱い敏感な状態になります。

そして、 このように敏感になった肌は 自分を守るために、 もっともっと大量の皮脂を出そうとするのです。

これがまさにあなたの皮脂が止まらない理由です。

洗顔で必要な皮脂をとる → 肌が乾燥して、さらに皮脂をだす→ 洗顔で必要な皮脂をとる→肌が乾燥して、さらに皮脂をだす→洗顔で・・

知らず知らずのうちに、こんな悪循環を繰り返していたのです。

では、一体、どうすればいいのでしょうか?

洗顔するのをやめる?

いいえ、一日の汚れやメイクをきちんと落とし、肌を清潔にすることは 脂性肌に限らず、どんな肌トラブルの解決にも欠かせません。

ただ、 脂性肌を改善するためには、 次のような「皮脂をとめる洗顔料」を選んでください。

まず気をつけていただきたいのが「洗浄力」です。

脂性肌を改善するのに、大事な皮脂までとってしまう強い洗浄力は必要ありません。

先ほども申しましたが、強い洗浄力はさらに脂性肌を促進させます。

ですから、余分な皮脂や汚れだけを落として、肌に必要な皮脂は残す洗浄力のマイルドな洗顔料を使 うことが大切です。

また、洗顔で悪化した脂性肌は 肌の奥が乾燥して敏感になっていることがよくあります。

敏感な肌は刺激に弱くなり肌トラブルを起こすので、洗顔料はできる限り肌に負担をかけないやさしいものでなくてはいけません。

繰り返しになりますが、肌トラブルを起こすと、肌は皮脂を出します。

乾燥肌による肌トラブルも、脂性肌を促進させます。

たとえば、石油系の合成界面活性剤には、 肌に残りやすく 洗い流しにくいという性質があり、 肌に刺激を与えます。

他にも、香料・着色料・アルコールなどを配合した洗顔料は 避けていただきたいと思います。

このように、皮脂が止まる洗顔料をきちんと選んで、 肌にやさしい洗顔をおこなえば、 皮脂がグンと落ち着くということが十分考えらます。

では、ここまでの話をまとめてみましょう。

洗浄力の強い洗顔料で皮脂をとりすぎると、脂性肌を悪化させる。

洗顔料は、皮脂をとりすぎない、洗浄力がマイルドなものを選ぶ

敏感肌に合った刺激の少ないものを選ぶ。

この3つがわかれば、あなたの脂性肌改善は半分成功したようなものです。

では、続けてあとの半分をお話ししましょう。

これからお話するのは、「洗顔」以上に重要なことです。

それなのに、ほとんどの脂性肌の方が気付いていないことでもあります。

その脂性肌のスキンケアで、ずっと見落とされてきたポイントとは・・・

皮脂のとまらない肌は、極度に乾燥して、皮脂を出しています。
外部の刺激に敏感になって、さらに皮脂を出し続けています。

つまり、根本的に皮脂で悩まない肌を作ろうと思うなら、
肌の「乾燥」と「敏感」を改善しなければいけないのです。

大切なことなので、もう一度言います。

脂性肌の原因は、肌が乾燥して、敏感になっていることです。
だから、脂性肌を改善するためには、まず、
乾燥肌・敏感肌を改善することが先決なのです。

つまり「保湿」が必要なのです。

というと、「保湿なんて当たり前のこと、もうやってるよ」と
思われるかもしれませんね。

確かに、「保湿」といえば、スキンケアの基本中の基本ですから、
あなたも化粧水や乳液などでしていらっしゃると思います。

ただ、 いつも使っている化粧品が次のような化粧品なら、
肌の乾燥・敏感を改善するための「保湿」はできていない可能性があるので
ご注意ください。

①「オイリー肌用」「ニキビ肌用」など「サッパリタイプ」の化粧品水

② 肌につけると、スーっと清涼感がある化粧品

③「引き締め効果」「収斂作用」のある化粧品

①のような、「サッパリタイプ」の化粧水は、べたつきがなく使い心地がいいので皮脂でお悩みの方がよく好まれます。

問題は、それ単体では「保湿」ができないということです。

保湿と言うのは、ただやみくもに肌に水分を与えることではありません。
水だけを与えても、すぐに蒸発して、肌は余計に乾燥してしまいます。

だから、化粧水の後には必ずクリームや美容液などの油分の入った化粧品で、
肌にフタをしなくてはいけません。

ところが、クリームや美容液といったトロっとした質感の化粧品は、
「余計皮脂がでるんじゃないか」いうイメージがあって、
使われていないことが多いです。

これでは、肌は乾燥するばかりで、皮脂を止めることはできません。

②のような、肌につけるとスーっとする化粧品も要注意です。

スーっとするのは、化粧品の中に揮発性の高い成分(おもにアルコールです)が
配合されているからです。揮発性が高いため、肌につけると瞬間に蒸発し、それが清涼感につながるのです。

ただ、敏感な肌にはこのアルコール自体が刺激となるうえ、蒸発に伴って水分を奪われるので肌の乾燥が進みます。

③の、引き締め効果や収斂(しゅうれん)作用、というのも、②と同じで、アルコールを用いたのがほとんどです。
その効果は一時的なものなので、効果を求めて繰り返し使用する方が多くいらっしゃいます。
そのたびに、肌は刺激を受けて弱くなり、よけいに皮脂をだそうとします。

では、いったいどんな化粧品を使えば「保湿」ができるのでしょうか?

皮脂でお悩みの方は、次のことに気を付けて保湿のお手入れをしてください。

先ほど少しお話したとおり、保湿とは、「肌に与えた水分を維持すること」です。

そのためには、たっぷりの水分と適度な油分が必要です。

化粧水などで十分な水分を与えたあとに、乳液やクリームなどの油分を与えて肌の水分を閉じ込めるのを忘れないでください。

皮脂の「フタ」という役割を思い出していただければイメージしやすいと思います。

また、洗顔と同様に、肌に刺激を与えることも極力避けましょう。
アルコール・合成香料・合成着色料などが含まれた化粧品は、おすすめできません。

このように、肌にやさしく刺激が少ない化粧品で、
水分と油分をバランスよく補えば、徐々に乾燥肌・敏感肌が改善されていきます。

すると、これまで外部の乾燥や刺激から身を守るために皮脂をだしていた肌が、
次第に「もう皮脂をださなくていいんだ」と自覚するようになるのです。

こうなれば、肌の水分と油分のバランスが整い、 うるおったサラサラの肌をつくることができます。